「iPS細胞」続々実用化で薬いらずに? 製薬業界が戦々恐々

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 iPS細胞をめぐる研究成果が相次いでいる。この週末、「日本再生医療学会」で発表された成果の一部を紹介すると、「糖尿病治療に応用へ」「世界で初めて人工神経で機能が回復」「血管網のある心筋組織作成」「腎不全治療の第一歩」「難病・筋ジストロフィー治療に道」……といった具合だ。

 一般紙の科学面に躍った見出しを見ると、生活習慣病から難病まで、ありとあらゆる病気が治りそうな気がしてくる。抜粋した成果はマウス実験レベルがほとんどだが、すでに人での研究が進んでいるケースもある。

 iPS細胞は、心臓や目などあらゆる細胞に変化できる万能細胞で、採取の負担が軽い皮膚の細胞から作られるのが一般的。臨床研究が進むのは目の網膜の再生治療だ。自分のiPS細胞が使われた1人目に続き、2人目は他人のiPS細胞が使われるという。

「iPS細胞研究の第一人者、山中伸弥教授率いる京大は、拒絶反応が起こりにくいタイプのiPS細胞を作って備蓄する『iPS細胞ストック事業』を始め、供給体制を整えています。この細胞を使えば、自分の細胞を使うより、費用も時間も節約できる。1人目の網膜治療は1億円かかったそうですが、ストック細胞なら1000万円で済み、治療期間は1年から半年に短縮できるとされているのです」(学会関係者)

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