トヨタのベア要求「昨年半分」で中小メーカーは地獄を見る

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 トヨタ自動車労働組合の今年のベア要求は3000円で、昨年春闘(6000円)の半分と報じられた。今月下旬に組合員に提示し、来月中旬に正式決定するという。

「春闘相場の牽引役であるトヨタが前年を大幅に下回る水準にとどめたとなれば、他も右へならえかそれ以下でしょう。安倍政権が躍起になって賃上げをせっついても、『トヨタが半分なのにウチなんて』と不発に終わる可能性が高い」(労組関係者)

 笛吹けども……というわけで、ボンボン首相より「民」の方がシビアに現実を見ている。

 昨年12月の日銀短観によると、企業の景況感を示す業況判断DIは、大企業製造業が先行きの見通しについてプラス7と、前回9月調査から3ポイント悪化した。中堅企業もプラス4→0、中小企業もマイナス2→マイナス4だ。

 実際、年明けから株価は大暴落。この先も円高が続けば、好調だった輸出やインバウンド関連の業績にも急ブレーキがかかりかねない。内部留保が300兆円の大企業はさておき、「下町ロケット」の「佃製作所」のような中小メーカーは、賃上げで屋台骨が傾く恐れもある。トヨタのベア半分は渡りに船かと思いきや、そう単純な話でもなさそうだ。

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