米元下院議員が警告 「2.19ドル完全崩壊」の衝撃度
信憑性は薄い。でも気になって仕方ない……。市場関係者がある予言に振り回されている。
「今年に入ってから、まことしやかに囁かれ始めました。19日に米ドルが完全崩壊するというのです。米国の元下院議員、ロン・ポール氏の警告です」(株式アナリストの櫻井英明氏)
ロン・ポール氏は、1935年8月生まれの80歳。76年に下院議員(共和党)となり、2013年に引退したが、大統領選への出馬経験もある。それだけに、ただの与太話と笑い飛ばすわけにはいかないらしい。
「ドル崩壊とは穏やかではありません。突き詰めれば、現行のドルを廃止し、新たな通貨に切り替えるということです。現状ではバカげた話でしょうが、世界の金融マフィアは2.19を意識して動いています。実際、ここへきてドル安・円高が顕著になった。嫌な感じです」(FX関係者)
世界経済を揺るがす悪材料はテンコ盛りだ。中国の景気減速、米利上げペースの見直し、日銀のマイナス金利、欧州を代表する金融機関・ドイツ銀行の経営危機説まで飛び出している。株式市場は大荒れで、日経平均は今月だけで一時3000円も下落した。市場に不安が渦巻いているだけに、ロン・ポール氏の警告は無視できない。