東芝は7000人削減 間接部門のベテラン社員どうすればいい
深刻な人手不足が問題にされ、安倍政権も「70歳定年制」を打ち出しているのに、ベテラン社員はリストラの嵐にさらされている。しかも、間接部門の人減らしは、この先、さらに加速するとみられている。どうすればいいのか。ビジネス評論家の菅野宏三氏が言う。
「東芝や富士通に限らずこれからはAI化が進み、間接部門の仕事は省力化されていきます。ベテラン社員は、今の会社にしがみついても白い目で見られるだけでしょう。かといって、似たような職種に転職しようとしても“管理系”は求人が少ない。だとしたら、むしろリストラを喜んで受け入れて、“現場”に次の展開を求めるべきです。いきなり工事現場は無理でしょうが、AIにはできないようなスキルを持つべき。まずは、自分の経験を生かす。例えば、富士通にいたのならコンピューター関連で現場の仕事を探してもいい。もちろん、庭師など、まったく違う仕事を目指してもいい。定年を迎えるころには10年のキャリアとなるから、すっかりプロですよ。年金の支給が遅らされてもスキルがあれば何とかなります」
しがみつかずに、早めに方向転換した方がよさそうだ。