3メガバンク“大リストラ”で懸念される「貸しはがし」横行
みずほFGが“大リストラ”に踏み切る。13日、今期(2018年3月期)の中間決算発表で、佐藤康博社長は「10年後を見据えた抜本的な改革が必要」とし、24年度末までに国内拠点の2割に当たる100拠点を削減、26年度末までに従業員を約1万9000人減らす(現在は約7万9000人=臨時雇用含む)と正式に表明した。
「いよいよ銀行のリストラが本格化するということでしょう。金融業界は人工知能(AI)やフィンテックなどによって、ビジネスモデルが崩壊しようとしています。人員削減は当然の流れです」(株式評論家の倉多慎之助氏)
三菱UFJFGは今後10年程度で、約9500人分の業務を削減する検討に入ったと伝わり、三井住友FGも20年度までに4000人分の業務量を減らす方針だ。3メガバンクはそろって“人減らし”に動きだしたのだ。
「3メガの人員削減の合計は3万人を軽く超えます。どこも採用抑制など自然減で減らすとしていますが、そんなノンビリしたことで本当に大丈夫なのか。いずれ早期退職制度などリストラに踏み切るはずです」(市場関係者)