赤字からV字回復 森下仁丹社長が進めた意識改革と実力主義

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 06年に社長に就任すると工場敷地を売却するなどして財政を健全化。さらに仁丹の製造技術を発展させて開発した特殊なカプセルを核とした事業の拡大に着手する。

「粉末だけでなく、液体や微生物も包めるシームレスカプセルです。ヘルスケアや健康食品には応用していましたが、農業や建築などの産業にも活用できないかと考えたのです。この事業の成功もあって会社の売り上げは回復。仁丹への依存からも脱却できました」

■好奇心を刺激するために夕刊紙もおすすめ

 駒村氏が外から吹き込んだ風によって危機を脱した森下仁丹。その実績が今の中高年採用につながったといえるが、経験だけに頼っているような人材では厳しいと駒村氏は言う。

「ある程度の経験を積んだ人間の多くは好奇心が薄れ、得意分野にしか関心を持たなくなる傾向にあります。ただ、今後はITの発展によって仕事の在り方が変わってくる可能性がある。その変化に対応できるように意識して好奇心を持つことが大切です。異分野の人に話を聞いたり、現場を見たりするといいでしょう。夕刊紙などを読むのもおすすめです。政治や経済だけでなく、健康、流行など幅広い記事が載っています。そこでおもしろいと思ったものを仕事に結びつけて考えてみる習慣をつけておくと、後にビジネスにつながることがあったりするのです」

 日刊ゲンダイからビジネスチャンスが生まれることもあるかもしれない。

(取材・文=中川明紀)

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