使用済みペットボトルから高品質繊維 ユニクロと東レ開発
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは16日、東レと協力し、使用済みペットボトルから衣服を生産し、2020年春から発売を開始すると発表した。
ロンドンで記者団の取材に応じた柳井正会長兼社長は「特に若い人たちは持続可能性に敏感だ。欧州の消費者も意識が高い。必ず受け入れられると思う」と自信を示した。
ペットボトルからリサイクルした繊維はこれまでにもあったが、ボトルに混入した異物を除去する技術を開発し、高品質の特殊繊維の製造が可能となった。高機能速乾ウエア「ドライEX」にまず使用し、スポンサー契約を結ぶテニスのロジャー・フェデラーらも着用するという。使用済みのダウンジャケットをユニクロの店頭で回収し、リサイクルした製品も20年秋冬から販売する。