伊藤博敏
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伊藤博敏ジャーナリスト

1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーに。経済事件などの圧倒的な取材力では定評がある。数多くの週刊誌、月刊誌のほか、現代ビジネスなどウェブニュースサイトにも寄稿。主な著書に「許永中『追跡15年』全データ」(小学館文庫)、「『カネ儲け』至上主義が陥った『罠』」(講談社+α文庫)、「金融偽装─米国発金融テクニックの崩壊」(講談社)、「黒幕」(小学館)などがある。

真相はヤブの中 HIS澤田秀雄氏「詐欺被害」50億円の流出先

公開日: 更新日:

 警視庁捜査2課は1月28日までに、保証金名目で2億円を詐取したとして、安藤季賢(69)、山本英一(54)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。

 都内にある日本大学付属板橋病院の近くに薬局を出店できると、薬局大手「サンドラッグ」の子会社をだましたというもの。

 安藤容疑者は日大OBで、同大の田中英寿理事長周辺に「太いパイプがある」というのが“ウリ”だった。かつて、自身の関係会社4社を負債総額7億7000万円で破産させている。そのうちの1社が「NU校友会」という名の株式会社。NUはNihon Universityの略と読め、日大利権屋のひとりというしかない。

 安藤容疑者の知人は、逮捕報道を受けて、「信じられない。2018年6月、彼の会社は資産運用の窓口として41億円もの振り込みを受けている。2億円ぐらい返済して示談に持っていくこともできたハズ」と首をかしげる。

 実はこの41億円は、旅行代理店大手「エイチ・アイ・エス(HIS)」の澤田秀雄代表が、50億円を詐取されたという事件の資金流出先だった。従って「まともなカネ」ではない。ただ、刑事事件になっているわけではなく、安藤、山本の両容疑者は「善意の第三者」として41億円を差配することもできた。「2億円ぐらい」という感想も無理はない。

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