何があったのか…野村HD2200億円損失の衝撃!株価16%超安
市場関係者は凍り付いたに違いない。
証券最大手の野村ホールディングスは29日、米子会社による顧客との取引に関連して、多額の損害が生じる可能性があると発表した。想定される損害額はなんと、約20億ドル(約2200億円)にも上る。巨額損失の裏に何があったのか。
米ブルームバーグ通信など複数の海外メディアによると、問題の火種となったのは、米ヘッジファンドの「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」。野村の取引先とみられている。アルケゴス社は先週、保有株の値下がりを受け、取引銀行から担保の追加(追証)を求められたが対応できなかったという。経済評論家の杉村富生氏がこう指摘する。
「アルケゴス社の注文を受けた米金融大手のゴールドマン・サックスが、米メディア銘柄や中国企業銘柄など約1兆5000億円相当の株式を『ブロック取引』していた、と報じられています。売り建てで追証を入れられず、強制弁済をさせられたのではないか。リスクマネジメントをしていたのか、銀行はいくら融資していたのか、詳しい情報は依然として不明です」