著者のコラム一覧
中森勇人ジャーナリスト

1954年、神戸市生まれ。船橋市在住。大手金属メーカーで鉄道関連の開発職に携わる。その後、IT企業を経て05年よりジャーナリストとして独立。第7回ライターズネットワーク大賞受賞。著書は「辞めてはいけない」(岩波書店)、「心が折れそうなビジネスマンが読む本」(ソフトバンククリエイティブ)など多数。

伊藤園「お~いお茶」は誰への呼びかけ?裏面の俳句も人気

公開日: 更新日:

「お~いお茶」でおなじみの伊藤園。茶どころ静岡県発祥の会社だ。

 さて、この「お~い」は誰に向かって呼びかけているのか? 

 広報室の田口さんによると、誕生は1989年にさかのぼる。

「家庭的な雰囲気を演出し、さらに売り場のショーケースの中から語りかけるような商品名を検討した結果、1989年に『お~いお茶』へと商品名を変更いたしました」

 つまり、「お~い」は商品棚からお客さんに呼びかけていたのだ。

 ちなみに、変更前は「缶入り煎茶」という名称だったという。ただ、「まえ茶?」など読み方が分からない人が多いという調査結果が出て変更を決断している。

 その効果は絶大で商品名を変更後、売上金額は前年比で2倍以上にのぼったのだという。そのペットボトルの裏に掲載されているのが、「お~いお茶新俳句大賞」の入賞作品。毎年応募されてきた作品の中から2000句ほどが掲載されている。

「『お~いお茶新俳句大賞』は季語や定型、字余りや字足らずなど厳密なルールはございません。お茶を飲み、心が白紙になった瞬間に飛び込んでくる心情や景色など、なんでもない日常を素直に言葉にする。新俳句は敷居を下げ、間口を広げ誰もが楽しめる、そんな俳句です。そんな俳句を心から楽しんでいただけたらと思います」(田口さん)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い