100時間カレー 米田周平社長(4)「プチ贅沢感」でフードコートに出店し次々と成功

公開日: 更新日:

 現在、「100時間カレー」が強みとしているのが、ショッピングモールなどの商業施設内への出店だ。全店舗のうちのおよそ8割にあたる約40店舗が施設内のフードコート等にあり、カレーのチェーン店の中では国内最多だ。

「一般的にフードコートでカレー店は成功しないといわれています。カレー店は会社員など1人でさっと食べに来る男性のお客さまが多いのですが、フードコートのお客さまはファミリー層がメイン。ラーメンやハンバーガーなど他の業態も並ぶ中で、家でも日常的に食べるカレーを選んでいただくのはなかなか難しいのです。そのような場で私たちが支持されているのはブランディングを徹底してきたからだと思います」

 もともと100時間カレーは「家庭では食べられないカレー」を追求してきた。それは味にとどまるものではなく、例えばカレーを提供する食器にルーポットを用いて、リーズナブルながらホテルや洋食店で味わうような「プチ贅沢感」を演出。また、彩り豊かな野菜のトッピングや、エビフライや唐揚げがセットになったお子さまプレートなど、幅広い客層を捉えたメニューを提供している。

「実際に、あるフードコートで別のカレー店が撤退した後に出店したところ、そのカレー店の3倍の売り上げを出すことができました。今後もフードコートへの出店には力を入れていきます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」