ちきり清水商店 清水喜市郎社長(2)家業を継ぎ“19代目”になる重圧を常に感じた学生時代

公開日: 更新日:

 もちろん、周囲の雰囲気は家業を継いで19代目になるのがマスト。

「それが痛いほどわかっていましたから、しょせん夢物語。でも逆に家業と自分自身の将来を真剣に考えるきっかけにもなったように思います」

 1浪して独協大学経済学部経営学科に進学。サッカーサークルに所属し、小遣い稼ぎのためアルバイトもこなす充実した4年間だった。

 卒業後、総合リゾート会社のリゾートトラストに就職した。

「仲間との旅行で利用した同社運営の会員制リゾートホテル『エクシブ』が魅力的で、調べたら毎年、増収増益。国内最大手なので顧客もトップクラスでした。いずれ家業を継いだ時に役立つ人脈づくりができるのではないか、と考えて選択しました」

 配属は、会員権を販売する東京本社東京会員制事業本部。

「毎月、販売計画を書き、誰に売るのか、どう売るのか、電話・交渉時のトークはどうするか、など営業マンのイロハを徹底的に学びました。数字達成への取り組みはとても厳しかったので、精神的にも強くなったと思います。既存の市場に売り続けるというよりも“新規需要をどのように開拓するか?”を今でも常に考え行動するようになりましたね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃