1970年の大阪万博が描いた「未来」は今…来場者6421万人、経済効果は約5億円だった

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話題を集めたサンヨー館

 奇抜発想で話題を集めたサンヨー館(三洋電機グループ)では、テレビ電話や今のパソコンに近い万能テレビなど未来の家電を展示。万博を象徴する目玉となったのが、人間洗濯機ことウルトラソニックバスだ。

「当時の内風呂率は70%。香港やインド、アフリカでは固定電話未経験で携帯電話が普及したように、人間洗濯機も普及できる可能性はあった。そうならなかったのは、風呂、洗面所、全体の提案になっていなかったからではないでしょうか」

 そう話すのは電気製品の技術に詳しい「生活家電ドットコム」代表の多賀一晃氏。

「私は小3の夏休みに父と広島から寝台列車で3泊4日で行きました。強烈に覚えているのは三菱未来館と太陽の塔、そしてみどり館です。太陽の塔は岡本太郎制作の外観も凄かったですが、大伴昌司監修の内側が秀逸でした。360度パノラマスクリーンのみどり館(32の企業が集まったみどり会)はビジュアルインパクトが半端なかったな。行く前は月の石(アメリカ館)を見たいと思っていたんですが、それを上回る刺激でした」

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