ネット銀行の快進撃が止まらない 激動の金融業界で変わるメインバンク勢力図の行方

公開日: 更新日:

 日本経済が直面している少子高齢化、人手不足、そしてAI、デジタル化を推進する流れは、金融機関を取り巻く環境を激変させることになる。

 注目されるのが「ネット銀行(インターネット専業銀行)」をメインバンクとする企業の急増だ。ネット銀行はデジタル化に特化することで実店舗や自行のATMを持たず、口座開設はオンライン手続きができ、融資審査も簡潔で早い。しかも24時間営業で振り込みなど手数料が安いことがポイントだ。

 東京商工リサーチが昨年8月に発表した調査では、ネット銀行をメインバンクにする企業は、2013年の665社から18年に1751社に増え、昨年は4322社とコロナ禍を含む5年間で約2.5倍に大幅に伸びている。同社の友田信男情報本部長が言う。

「かつてはメガバンクとの取引が信用につながっていましたが、利便性や効率を求める経営者が増え、メインバンクの選択肢が広がっていることが大幅増加している原因です。政府がスタートアップ企業の支援を進める中で、利便性や利用条件が有利なネット銀行は今後さらに成長していくと思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性