ネット銀行の快進撃が止まらない 激動の金融業界で変わるメインバンク勢力図の行方

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 日本経済が直面している少子高齢化、人手不足、そしてAI、デジタル化を推進する流れは、金融機関を取り巻く環境を激変させることになる。

 注目されるのが「ネット銀行(インターネット専業銀行)」をメインバンクとする企業の急増だ。ネット銀行はデジタル化に特化することで実店舗や自行のATMを持たず、口座開設はオンライン手続きができ、融資審査も簡潔で早い。しかも24時間営業で振り込みなど手数料が安いことがポイントだ。

 東京商工リサーチが昨年8月に発表した調査では、ネット銀行をメインバンクにする企業は、2013年の665社から18年に1751社に増え、昨年は4322社とコロナ禍を含む5年間で約2.5倍に大幅に伸びている。同社の友田信男情報本部長が言う。

「かつてはメガバンクとの取引が信用につながっていましたが、利便性や効率を求める経営者が増え、メインバンクの選択肢が広がっていることが大幅増加している原因です。政府がスタートアップ企業の支援を進める中で、利便性や利用条件が有利なネット銀行は今後さらに成長していくと思います」

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