ネット銀行の快進撃が止まらない 激動の金融業界で変わるメインバンク勢力図の行方

公開日: 更新日:

 もちろん金融機関全体の取引社数からすればメガバンクや地銀トップとは大きな開きがある。

「しかし、既存の金融機関がデジタル化に遅れ、従来の審査システムなどのマニュアルに依存する限り、デジタル分野で先行するネット銀行をメインバンクに選ぶ企業は増えるでしょう」(友田氏)

 大手銀行もすでにネット銀行を始めているが、ネット銀行に対抗する機能として力を入れているのがインターネットバンキングだ。銀行が提供するインターネット上のWebやアプリを使ったサービスだ。ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストがこう話す。

「ネット銀行が伸びているのは便利さと証券口座の開設の簡易さが魅力です。この1月から新NISAがスタートし、スマホひとつで簡単に口座開設できるインターネットバンキングでネット銀行に対抗してきています。資産運用を毎日チェックするのはスマホがベストですからね」

 金融機関のデジタル化は完全に始まり、機能強化と柔軟性が生き残りの大きな課題になる。

 一方、現在99行ある地銀、第二地銀の再編はさらにスピードアップする。金融庁が進める「地銀1県1行」体制は現在10県だが、少子化、高齢化、人口減が進む地方では銀行機能を残すためにどうするかは大きな課題だ。先の矢嶋氏がこう指摘する。

「銀行だけではなく交通、介護も同様です。安心できる生活を確保するにはもはや個々の銀行、企業ではなく、地域全体で考える時代になってきている」

 24年、さまざまな業界で新しい動きが始まっている。

(ジャーナリスト・木野活明)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍Jで待遇格差が浮き彫りに…大谷翔平はもちろん「メジャー組」と「国内組」で大きな隔たり

  2. 2

    元横綱照ノ富士が“弟子暴行”で角界に大激震! 転籍組との微妙な関係、燻っていた「無理やり改名」の火種

  3. 3

    “30万着サバいて60億円”…侍Jがソロバンはじくレプリカユニホームのバカ儲け

  4. 4

    「Hey! Say! JUMP」山田涼介のグループ内「独り勝ち」で広がるメンバー間の“収入格差”

  5. 5

    伊野尾慧×松本穂香ドラマが“超”高評価なのは「リブート」の反動? 日曜夜に広がる“癒やし需要”

  1. 6

    宮城大弥が激白した! 大谷翔平にタメ口の顛末、兄貴分の山本由伸、オリックス愛

  2. 7

    弟子を殴った元横綱照ノ富士 どれだけ潔くても厳罰必至か…「酒瓶で…」「女性を庇った」飛び交う情報

  3. 8

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  4. 9

    TBS「サンデーモーニング」は高市政権に狙い撃ちされないか…高視聴率だからこそ心配だ!

  5. 10

    佐藤二朗に全部賭けた! フジテレビ“火9”連敗阻止なるか…民放GP帯ドラマ初主演の吉凶