著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

京成電鉄(上)オリエンタルランド株をめぐり、物言う株主に「資本のねじれ」を突かれる

公開日: 更新日:

 京成電鉄が物言う株主(アクティビスト)の攻勢にさらされている。東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランド(OLC)株式22.15%を保有する筆頭株主である京成電鉄に対し、英投資ファンドのパリサー・キャピタルが、「OLC株を一部売却して、持ち株比率を15%未満まで引き下げるよう」要求した。パリサーは京成電鉄株の1.6%を保有している。

 京成電鉄はOLCの生みの親の一社であり、持ち分法適用会社に組み入れている。

 ロイター通信は昨年10月、パリサーの創業者のジェームズ・スミス氏がニューヨーク市で開かれた投資家イベントで講演。「京成電鉄の企業価値が本来より43%も割安な状態にある」と断じ、「オリエンタルランド株の保有比率を引き下げるべきだと提案した」と報じた。

 コロナ禍を抜け出したOLCの業績は絶好調だ。2023年4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比33%増の4662億円、営業利益は65%増の1416億円、最終利益は66%増の998億円と、いずれも4~12月期として過去最高だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意