日経平均「史上最高値」更新間近のバカ騒ぎ…新NISAで浮かれる投資家と証券会社の「明暗」

公開日: 更新日:

 日経平均は1989年12月29日につけた3万8915円87銭に迫り、35年ぶりの史上最高値更新は時間の問題とみられている。米国株も最高値を更新していることから、《資産が2倍になった》《投資を始めてすぐに爆益しました》など、SNSでは景気のいい声が散見されている。

 新NISA(少額投資非課税制度)が1月からスタートし、投資への関心はかつてないほど高まっているが、株高を実感できている人はそう多くないという。

「1月は全体を通して見ると、個人(投資家)は売り越ししています。昨年の早い段階で銀行や商社などのバリュー株を仕込めていた人の多くは、儲けを出しているはずです。ただ指数への寄与度が高いファーストリテイリングやトヨタ、東京エレクトロンなどは値がさ株のため、この株高に乗れている個人投資家はそれほど多くはないでしょう。海外で稼ぐトヨタなどのグローバル企業に投資するか勤務するかしない限り、株高の実感はほとんどないように思います」(金融ジャーナリスト・鈴木雅光氏)

 新NISA開始1カ月で株式市場に流入しているマネーは2兆円に迫っているといわれる。しかし、その多くは日本株でなく、三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)など、米国を中心に全世界に投資する商品に集中している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち