自民裏金の「使途」は「旧文通費」の領収書で“二重計上”か…立憲議員が予算委で指摘
■自民報告書で挙げられていた裏金の使途をめぐる疑問とは…
何を聞いても「お答えする立場にない」のであれば、答える立場にある「裏金議員本人」に政倫審に出席してもらう以外にない。衆参ともに1日も早く政倫審を開き、真相解明を進めるべきだが、この日の後藤氏の質問でもう一つ、重要な指摘があった。「使途」を巡る疑惑だ。
自民党の報告書では、裏金の主な使途として「事務費」「書籍代」「人件費」「通信費」などが挙げられていたのだが、後藤氏はこれらの項目が旧文書通信交通滞在費(現調査研究広報滞在費)と重なっているとして、「旧文通費で使った領収書ではないのか」「(裏金の使途と)二重計上しているのではないか」と問うたのだ。
国会議員に支給されている月額100万円の旧文通費は「第二の歳費」と呼ばれ、使途を公開しないカネとして問題視されている。すでに私的に支出して領収書が見つからない裏金の使途を隠す“アリバイ”のために旧文通費の領収書を提示していたとすれば大問題だ。
やはり、すべての裏金議員を政倫審に出席してもらい、洗いざらい明らかにするべきだ。
■関連記事
■関連キーワード
-
プロが読む 次のブレーク銘柄 「サイエンスアーツ」はJAL、JR、イオンも採用する次世代ツール「Buddy.com」が強み
-
語り部の経営者たち プラザクリエイト 新谷隼人社長(4)変化するカメレオン企業 究極のビジネスモデルは「みんなの広場」をつくる
-
語り部の経営者たち プラザクリエイト 新谷隼人社長(3)36歳の若さで社長就任 自分の成長の伸びしろが、会社の伸びしろに
-
人生100年時代の歩き方 重度障害者が2カ月で歩行器で歩けるように! 作業療法士が人生を変える“魔法の椅子”にかける情熱
-
人生100年時代の歩き方 MIYOSHIは“日本一社員が働きがいを感じている会社” 「寄付をするために頑張って儲けています」と断言する社長の心意気