二階元幹事長が次期衆院選への不出馬表明…自民裏金処分めぐり岸田首相との“刺し合い”に先手

公開日: 更新日:

 二階派がそんな脅しをかけるのに対し、岸田首相と自民党執行部は安倍派の処分案や首相による聴取といった情報を流し、二階氏を追い込んで行った。

 その結果というか、25日午前、二階氏が自民党本部で記者会見し、次期衆院選への不出馬の意向を表明。二階派の会計責任者と自身の秘書が刑事処分を受けたことについて「政治責任はすべて監督責任者である私自身ににある」と述べ、「自民党総裁に対し、次期衆院選挙に出馬しないことを伝えた」と明らかにした。

「岸田総裁は、二階さんが安倍派幹部らへの処分を見て、自発的に『次の選挙には出ない』などと言い出すように持っていきたいと思っていた。処分などして二階さんを怒らせたら、何を言い出すかわからない。党の幹事長として受け取った50億円の政策活動費の使途だって暴露しかねません。二階さんの懸念は、自身の和歌山の選挙地盤。敵対する世耕さんが参院から衆院への鞍替えで、二階さんの選挙区の後釜になるのを狙っている。それを阻止できれば、二階さんは安心して引退を決断できる。世耕さんを安倍派幹部として真っ先に処分対象にしているのは、鞍替えを断念させる狙いもある。世耕さんの元秘書が主催したハレンチ懇親会の一件でもミソをつけましたしね」(岸田派関係者)

 二階氏が先手を打って、不出馬表明し、今度は岸田首相の処分を迫った形になった。まさに刺し合い。さて、岸田首相はどうするのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明