小林製薬「紅麹」関連商品の自主回収続々…“寝耳に水”の取引先から噴出する怨嗟の声

公開日: 更新日:

 取引先企業から悲痛な叫びが上がっている。

 小林製薬が製造したサプリメント「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人に健康被害が出ている問題で、これまでに4人が死亡。入院患者は106人、同社への相談メールは3600通以上に上る。

 小林製薬が使用中止を呼びかけているのは3種5製品だが、それ以外の「紅麹」関連商品の自主回収も相次いでいる。小林製薬と直接取引のある52社の他にも、商社などを通じて仕入れた170社以上の会社が、小林製薬の「紅麹」が原料というだけで、小売店から関連商品を回収したり、購入者に対し返金に応じている。

 小林製薬の突然の「使用中止」の公表は、取引先企業にとってはまさに寝耳に水だった。

 小林製薬に最初の症例が報告されたのは、今年1月15日。その時点で消費者の健康被害を把握しながら、同社が記者会見で製品の自主回収を発表したのは、2カ月が経過した3月22日の夕方だった。

 会見を通じて消費者の健康被害を知らされた取引業者は何の情報もないまま、小売店や顧客の対応に追われることになった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景