人材不足倒産が過去最大ペースで急増中…中小企業の人材流出進み、大手との賃金格差は開く一方

公開日: 更新日:

 従業員の離職や採用難などを原因とする「人手不足倒産」が急増している。帝国データバンクが4日発表した調査によると、今年上半期(1~6月)だけで182件発生しており、前年同期の110件から大幅に増加。年間の過去最多を上回るペースで推移している。

「従業員10人未満」の小規模企業の倒産が全体の8割を占める。少人数の企業ほど「人手不足倒産」の負のスパイラルに陥りやすい。

「すぐに人員を補充できる大手企業と比べて、従業員が少ない中小企業ほど退職者が出るとダメージが大きく、経営が傾いてしまうことが多い。一度、経営難に陥ってしまうと、賃上げができず人材が確保できなくなる。社員の定着も難しくなってしまう。悪循環に陥り、倒産してしまうのです」(帝国データバンク情報統括部・旭海太郎氏)

 今年の春闘では、大手企業を中心に満額回答が続出。連合の最終集計では、賃上げ率が5.10%と33年ぶりに5%台を超えた。一方で、日本商工会議所の調査では、中小企業の賃上げ率は3.62%。企業規模による格差が浮き彫りになっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意