人手不足で売り手市場の建設業界 “高齢職人”の引退で若手にチャンス到来

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 昨年7月に閉館したのが、駅前ランドマークとして50年間親しまれてきた東京・中野の中野サンプラザ。

 今年度内の着工、2029年の竣工で地上61階、高さ250メートルの高層複合施設の建設など再開発が計画されていた。

 だが、昨今の建築費高騰で、当初予定の事業費2639億円を900億円超上回る金額が建設会社から提示され、計画見直しが迫られている。昨今のインフレはこうした大規模再開発だけでなく、小規模ビルやマンション、ちょっとした住宅リフォームも直撃。住宅設備機器大手LIXILが一部メーカーの住宅サッシ、玄関ドアを9月2日の受注分から10~50%程度値上げしたが、値上げは設備機器や建材のほか、人件費、物流費など多岐にわたる。

■中古市場の隆盛でリノベ業界も有望

「中古物件が住宅購入の主流になる中、増えているのが築古物件のリフォームやリノベーションですが、コロナ禍以降の4年で、費用が15~20%程度上がり、見積金額を見て、二の足を踏む層も出始めています」(中堅リフォーム会社関係者)

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