転職者の3人に1人が希望…もはや退職した会社への“出戻り”は恥ずかしくない?

公開日: 更新日:

 転職者の3人に1人が、過去に退職した会社への“出戻り”を希望しているという。調査を行った大手就職情報サイト「マイナビ」によると、回答者は「退職前に気がつかなかった良い面に気づいた」などの理由を挙げているとのこと。

 トヨタなどの大企業を中心に、卒業生や同窓生を意味する“アルムナイ”採用を行っている企業は少なくない。

「ジョブリターン制度はもともとIT企業で進んでいましたが、昨今は技術系などでも盛んに行われています。退職から3年以内に戻ってくれば、以前と同様の条件で再雇用する会社もあります」(人事ジャーナリスト・溝上憲文氏)

■人手不足も影響

 バブル崩壊以降、終身雇用で育まれた日本企業の家族的な風土が失われ、会社と従業員の関係はドライなものに。その結果、人材の流動化が進んだが、退職者の再雇用は昨今の人手不足による影響も大きい。

「ビジネスのあり方が目まぐるしく変わる中、リストラが当たり前のように行われ、会社が社員の面倒を一生見られなくなった一方、個人もひとつの会社にしがみつくのではなく、気楽に転職ができるようになりました。ところが、自分の能力がもっと生かせると会社を飛び出したものの、青く見えていた隣の芝生が思っていたのと違ったというケースはよくあります。かつて退職者は会社側にとって裏切り者と見なされる傾向があり、辞めた側にも後ろめたさがあるので出戻りたくてもそうしづらい状況にありました」(溝上憲文氏)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  2. 2

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  3. 3

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  4. 4

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    石狩市民図書館(北海道)鮭、石狩鍋、俳句関連が豊富、新鮮な野菜も買える

  2. 7

    青森県の紅葉名所でクマが箱わな破壊し脱走の仰天…総入れ替えしたばかりだったのに

  3. 8

    クマ出没地域はどこも疲労困憊、我慢の限界…秋田では男女4人襲われ1人死亡3人重傷

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    倉田真由美さん「人生100年もいいけれど、一日一日を悔いなく生きたい」…夫の死を機に死生観・人生観に変化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!