転職者の3人に1人が希望…もはや退職した会社への“出戻り”は恥ずかしくない?

公開日: 更新日:

 転職者の3人に1人が、過去に退職した会社への“出戻り”を希望しているという。調査を行った大手就職情報サイト「マイナビ」によると、回答者は「退職前に気がつかなかった良い面に気づいた」などの理由を挙げているとのこと。

 トヨタなどの大企業を中心に、卒業生や同窓生を意味する“アルムナイ”採用を行っている企業は少なくない。

「ジョブリターン制度はもともとIT企業で進んでいましたが、昨今は技術系などでも盛んに行われています。退職から3年以内に戻ってくれば、以前と同様の条件で再雇用する会社もあります」(人事ジャーナリスト・溝上憲文氏)

■人手不足も影響

 バブル崩壊以降、終身雇用で育まれた日本企業の家族的な風土が失われ、会社と従業員の関係はドライなものに。その結果、人材の流動化が進んだが、退職者の再雇用は昨今の人手不足による影響も大きい。

「ビジネスのあり方が目まぐるしく変わる中、リストラが当たり前のように行われ、会社が社員の面倒を一生見られなくなった一方、個人もひとつの会社にしがみつくのではなく、気楽に転職ができるようになりました。ところが、自分の能力がもっと生かせると会社を飛び出したものの、青く見えていた隣の芝生が思っていたのと違ったというケースはよくあります。かつて退職者は会社側にとって裏切り者と見なされる傾向があり、辞めた側にも後ろめたさがあるので出戻りたくてもそうしづらい状況にありました」(溝上憲文氏)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも