著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

パリサー・キャピタルが東京建物の株式1.5%取得 英アクティビストが圧力をかける狙い

公開日: 更新日:

 スミス氏はパリサーを創業する以前、世界有数のアクティビスト、エリオット・マネジメント出身のアクティビストで、2021年にパリサーを設立。今年の京成電鉄の株主総会では、同社が保有するオリエンタルランド株の一部売却を求める株主提案を行い、話題を集めた。

 このパリサーの要求に、東建は平静を保っている。そもそも東建は安田財閥の創始者、安田善次郎が1896(明治29)年に設立した日本で最も古い歴史を持つ総合不動産会社。芙蓉懇談会にも加盟する名門だ。経営陣も「歴代幹部にはみずほフィナンシャルグループの要職を歴任した人物が就いており、現在会長の種橋牧夫氏もみずほ銀行副頭取まで務めた」(みずほ関係者)という。

 一般顧客には分譲マンション「Brillia(ブリリア)」シリーズで知られる東建だが、高級賃貸マンションほか、SPC(特別目的会社)を活用した再開発を得意としており、「オリナス」(錦糸町)や「VIORO」(福岡・天神)、「大手町タワー」(千代田区、みずほ銀行本店ビル)などのプロジェクトがある。


 東建の23年12月期の有価証券報告書によると同期末時点の政策保有株は非上場株も含めて約1040億円で、総資産の5%強に相当する。このうちヒューリック株が約601億円と過半を占める。

 パリサーの要求について、みずほ関係者は、「ヒューリックの業績は好調で、東建の事業とのシナジー効果もある。株価も今年に入り下落傾向にあるが、長期のスパンでみれば高値圏を維持している。売却しなければならない理由はない」と反論するが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    289億円負債で経営破綻した絆ホールディングスと政界の“不可解なキズナ”を福祉関係者が注視

  2. 2

    ラーメン店&焼き肉店の倒産が過去最多…厳しい円安と物価高だけじゃない「意外な影響」とは

  3. 3

    止まらない長期金利上昇に高市政権ビビり…「骨太の方針」原案発表から数日で慌てて修正の前代未聞

  4. 4

    経済オンチ高市政権の呆れた居直り…「骨太の方針2026」で堂々“円安インフレ容認宣言”盛り込む

  5. 5

    高市首相と片山財務相が「1ドル=162円」突破で足並み乱れ…2人が“微妙な関係”に陥った裏側

  1. 6

    民間在庫量が過去最多、強まる先安感にコメ業界複雑…消費者安堵の裏で生産者が大量離農の恐れ

  2. 7

    家族連れ、夫婦、出張…新幹線代をケチって自由席へ「指定席代」は節約すべき対象?

  3. 8

    日産社外取締役「再任否決」で見えた「銀行から天下り」の終焉

  4. 9

    円安は止まらず、ドルベースの日経平均株価は下落…海外勢の利益確定売りは今後も続く

  5. 10

    補正予算3兆円は全額赤字国債、財政悪化懸念に高市・片山コンビが“安心感”強調も…マーケットの不信感は募るばかり

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離