岸田前首相が石破首相に口出しSNS《おまいう》…政権ブン投げ時「一兵卒」宣言が早くも親分気取り
「企業・団体献金の禁止に応じるべきではない」
《主客転倒》《どっちが親分なんだ》……。
石破茂首相(67)が28日、岸田文雄前首相(67)の議員会館事務所を訪問。約40分の会談で、岸田氏が立憲民主党などが求めている企業・団体献金の禁止に応じるべきではないとの考えを伝えた――と報じられ、ネット上でこんな声が広がっている。
同日に召集された臨時国会で注目される「政治とカネ」問題の行方。石破氏は年内にも政治資金規正法の再改正を実現させる意欲を示し、「責任政党の役割を果たすべく、各党協議を率先して行っていく」と発言していたはず。総裁なのだからリーダーシップを発揮して積極的に党内に指示を出せばいいのに、なぜ、わざわざ一議員のもとを訪ねて「御用聞き」のような行動をとるのか。
岸田氏も岸田氏だ。総裁選不出馬を表明した8月の会見では「一兵卒として政治を支えていく」と宣言していたのだ。国語辞典で「一兵卒」とは「一番役職の低い兵士のこと」「ある活動をする大勢のひとりとして、下積み仕事をする人のこと」とある。
党内で最も役職が低く、下積み仕事をする立場を選んだのであれば、前総理・総裁としての立場で助言する時であっても、現在のトップである石破氏のもとに岸田氏が出向くのが筋だろう。