リベラウェア 閔弘圭CEO(1)埼玉・八潮陥没でキャビン部分を発見した小型ドローンを開発
ところが狭い空間に強いアイビス2は下水管内を約500メートル、スイスイ飛行。陥没現場から約100メートル下流で、偶然キャビン部分を発見した。
「それまで誰も予測していない場所でした。この発見で、ようやく救助活動が本格化したといえます」
なぜアイビス2は狭い下水管内を飛行でき、手柄を立てられたのだろうか。
ドローンは4つのファン上部の空気を、下に吹き出して空中に浮かぶ。そのため壁や天井に近づくと吸い寄せられ、うまく飛べない。
一般的なドローンは衝突や吸い寄せを防ぐため、センサーで壁や障害物に近づかないようにする。だから下水管内のような狭い場所は近づくことさえ難しく、飛行は困難になる。
ところがアイビス2は衝突防止センサーをなくし、そのかわり障害物に少々近づいたりぶつかったりしても姿勢を制御し、安定飛行を続けられる。
「自動姿勢制御で、狭い空間でも安定飛行が可能です。壁や天井に多少接触しても、飛行に大きな影響が出ないように設計されています」