大阪・関西万博は25社のスタートアップ企業が参加!腸内細菌抗体検査にロボットが作る炒飯…注目は?
25年後の自分と「未病」を知るための技術開発
未来のヘルスケアや都市生活を体験できる「大阪ヘルスケアパビリオン」は、会場で二番目に大きい。400社を超える企業が独自の技術や製品などを提供しているが、なかでも人気なのが25年後の自分がアバターで見られる「リボーン体験」(要予約)だろう。個別ブースに入って視覚や肌、髪、歯、筋骨格、脳、心血管の7項目を測定。脳年齢は、計算や絵を覚えて答えるなど本格的。25年時点の実年齢ではなく、カラダの測定年齢から2050年の自分の姿が生成される。すでに予約でいっぱいだが、当日枠は9時、12時半、16時半に開放されるので、激戦を狙う価値ありだ(一部エリア自由入場)。
このリボーン体験では、名古屋大学発のベンチャー企業の「ヘルスケアシステムズ」が提供する「腸内細菌抗体検査」が話題になった。事前申し込みのため、こちらはすでに受付は終了しているが、約4万人が新技術の腸内細菌チェックを無料で体験。
同社では病気の診断をするのではなく、「食事や生活習慣をテーマにしたキットを開発しています。未病領域に特化した郵送検査サービスを提供しています。私たちにとって万博は『社運をかけた挑戦』。一方で開幕前はネガティブな報道も多く、不安しかありませんでした。しかし、開幕すると様相は一変し、検査をぜひやってみたいという方からのお問合せが大変多く寄せられ、想像以上の反響でした。多くの方にとっては、今回が初めて自分の腸内細菌の事を知る機会になったようです」(広報担当)。
2026年の商品化を目指し、さらなる実証を一緒に進めていくパートナー企業を募集している。ちなみに、高齢者のフレイル予防のためのたんぱく質の摂取量と不足量を測る尿検査や未来の糖尿病予防のための1回の尿で普段の食後の血糖を調べる検査など、興味深い検査キットも開発している。
また、「大阪ヘルスケアパビリオン」ではほかに、カラダの状態にあわせてなりたい自分に合わせたメニューをAIが導きだしてくれる機会やiPS細胞による再生医療に関する展示などがある。
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