福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

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 世界の交通事業者を未曾有の危機に陥れたコロナ禍においても、物流事業が西鉄を下支えし続けた。

「人の移動が止まり、鉄道やバスの利用者は激減し、2020年度、西鉄は連結決算を導入した1977年以来初めて営業損失と経常損失を計上しました。不採算事業の整理や博多湾を運航していたレストランシップ『マリエラ』の終了(2021年)など、苦しい決断も迫られたんです」(前出の担当者)

 物流事業はコロナ禍において営業収益12.0%増という成長を記録した。

 背景には、世界的な物流需要の変化があった。感染拡大に伴い、医療品や半導体、電子部品などの航空貨物需要が急増。サプライチェーンの混乱によって緊急輸送やチャーター便のニーズが高まり、物流会社の役割は一段と重要になった。西鉄はこうした状況下で輸送スペースを確保し、顧客企業のサプライチェーン維持を支援したことで取扱量を伸ばした。

 もちろん、西鉄は物流だけでなく、住宅開発、商業施設、ホテル、流通と多角化経営を採用し、リスクを分散しつづけている。コロナ後の2025年には福岡市の再開発事業「天神ビッグバン」の一環として、大型複合ビル「ONE FUKUOKA BLDG.(ワンビル)」を開業。25年度の連結決算は営業利益と純利益がいずれも過去最高を記録した。

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