“長老キラー”小渕優子経産相は「初の女性宰相」に虎視眈々
■小渕優子経産相(40=群馬5区、当選5回)
「あんなお嬢さんで大丈夫か?」――。今回の改造で最も懐疑的な見方をされているのが小渕優子経産相だ。重要閣僚の一角。原発も抱える。就任会見では「安全性を最優先して再稼働を進める」と官僚ペーパーの棒読みだった。
だが、「官僚の振り付け通り動く方が失言もなく安心」と自民党幹部。ある意味“優等生”なのだ。相当シタタカ。本来は早口でズバッとモノを言う性格だが、嫉妬うず巻く永田町での処世術は、父・恵三元首相譲りの「でしゃばらず、気配り上手」。党内の長老や先輩議員からの評判は上々で、派閥(額賀派)では「彼女を総理にするのが俺の夢」と言う幹部までいる。最近は本人も「初の女性宰相」に色気が出てきた。
●小渕元首相の次女 1973年12月11日生まれ。生家は東京・北区王子。おとなしい姉兄と違い活発な次女を父は溺愛し、英・サッチャー元首相にちなんで「ユッチャー」と呼んでいた。
●早大大学院に“口利き”入学 地元のカトリック系私立小から中学受験で成城学園へ。成城大経済学部卒。政界入り後、早大大学院公共経営研究科で少子高齢化を研究、修了。「自民党国会稲門会」入りを勧めた森元首相に「今から奥島(当時の総長)に会いに行ってきて」と言われ、面接を受けた。