小渕優子氏「不起訴」の大甘処分…検察の怠慢と消えた1億円
「検察官の付けているバッジには、どんな意味があるのでしょうか?」「厳正な検事の職務とその理想像とが相まって『秋霜烈日のバッジ』と呼ばれているようです」――。
検察庁のホームページには、こんなくだりがあるが、大ウソだということがハッキリした。小渕優子前経産相(41)のデタラメ政治資金問題をめぐる東京地検特捜部の捜査を見ると誰もがそう思ったに違いない。
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「不明朗な会計処理」「資金操作」「帳簿外で支出」――。新聞・テレビは淡々と報じたが、要するに小渕事務所では長年、「裏金づくり」が常態化し、判明しただけでも金額は3億円以上あったということ。簿外処理された使途不明金も1億円に上るという。
悪質極まりない重大犯罪だが、特捜部は小渕氏の元秘書で群馬・中之条町の折田謙一郎前町長(66)と資金管理団体「未来産業研究会」の加辺守喜元会計責任者(62)の2人を政治資金規正法違反罪で在宅起訴しただけ。肝心の小渕氏は「不起訴処分」というからビックリ仰天だ。