優待株500銘柄保有 桐谷広人さんオススメ「9月権利」21銘柄

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 上海株の暴落で株安が続く中、“日本一の優待投資家”はどうしているだろう。9月上旬、都内の証券会社で打ち合わせを終えた元棋士の桐谷広人氏(65)を直撃すると――。

「先日の日本株の暴落で最近買った株も全部下がってしまった。が、保有700銘柄中500銘柄が優待株の私からすると、この程度では動じません。むしろ、普段なら取引が成立しないような安値で優待株を買うことができるからラッキーな部分もある。もちろん、信用取引で値上がりを狙う投資目的なら真っ青でしょう。私もトータル31年の株主生活で、何度も暴落を経験しました。1997年の山一証券の経営破綻、00年初めのITバブル崩壊。サブプライムやリーマン・ショックでは総資産3億円が6分の1になりましたから」

 いつも通りの早口で桐谷さん、まずはこう切り出した。優待株の魅力は株の値上がりや配当だけでなく“特典”がもらえること。2万~3万円の少額ずつ分散投資ができるし、株価ボードに一喜一憂する必要はない。

「優待を出している企業では一部例外もありますが、例えばA社は2万5000円以下(100株)から買えます。100株以上なら1000円分の優待券、200株以上(2000株まで)は一律2500円分の優待が受けられます。だから、優待利回りは大きい。少額投資家を大事にする企業が多いから、大株主じゃなくてもメリットがある。大銀行の定期預金の金利は0.025%程度の時代ですから、優待株の分散投資はおすすめしています」

■優待券は使い切れません

 優待制度は、上場企業約3600社のうち、3分の1の約1300社が導入。桐谷氏の選び方は、「配当利回り、優待利回りの両方合わせて年4%以上の利回りがある銘柄。ほしい商品がもらえるのはもちろんのことです」という。

 現在、年間数百万円相当の優待生活を送る。家賃・光熱費は配当金で賄う。うらやましい生活ぶりだが、悩みもある。

「優待券を人に渡しても余るくらい。新しいのが来たら、誰かにあげて私は期限切れの商品を食べる感じです。映画は1日3回見られても、スポーツクラブ3回は無理ですねぇ。使いきれません」

 この日は、あいにくの雨。トレードマークの自転車ではなく、徒歩で2駅先のスポーツジムに向かったのであった。

 別表は桐谷氏が選ぶ「おすすめ21銘柄」だ。9月優待(権利付き最終日は25日)の参考にしたい。

 ちなみにこの日のファッションは、すべて優待で手に入れたアイテム。ポロシャツは「タカキュー」、パンツ、靴は「ヒマラヤ」、メガネは「JINS」で、先月末に受け取ったばかり。時計、ベルト、タオル、下着、水筒、バッグも優待品……。大量の優待券が入った財布は「ファンの女性からの贈り物」と照れた笑顔を見せた。

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