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高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

景気循環はもはや死語…終わりなきグローバル不況が始まった

 世界は今、グローバルな構造的大不況の入り口に立っている。その象徴といえるのは、目ぼしい成果が何ひとつなかった先週末のG20だ。景気減速のグローバル連鎖に太刀打ちできない国際情勢を雄弁に物語っていた。

 日本経済を見ても、グローバル不況にたちまちのみ込まれて、先行き不安の暗雲に包まれている。経産省が今週発表した鉱工業生産指数によると、1~3月期の生産の予測指数は前期比0.3%低下。振るわない理由は、中国に加え、追加利上げに躊躇するほど米国の景気減速が目立ってきたこと。設備投資は先送り、鉄鋼など素材産業は在庫が重荷となっている。

 欧州経済のダメージも深刻だ。ドイツは輸出の低迷が景気の足を引っ張り、かつての輸出大国の面影はない。フランスは逆に内需が乏しく、日本同様に中国人の“爆買い”頼み。そもそも日本に先がけてマイナス金利を導入したのだから、EU全体の景気はかなり追い込まれている。

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