怪しいカネ疑惑 刑事告発された安倍首相実弟と子飼い議員
山口県の自民党議員の間で不透明なカネが飛び交っている。「政治資金オンブズマン」共同代表の上脇博之・神戸学院大教授らが13日、安倍首相の実弟である岸信夫衆院議員(57=山口2区)と、今夏の参院選での改選候補の江島潔参院議員(59=山口県選挙区)を政治資金規正法違反の疑いで刑事告発した。
告発状によると、岸議員が代表を務める「自民党山口県第2選挙区支部」の2013年分、14年分の収支報告書には、同じく岸が代表の「自民党山口県支部連合会」から、13年に計136万5250円、14年に計131万800円の寄付を受けたと記されている。ところが、同じ年の県支部連の収支報告書には第2支部への寄付についての記載が一切ない。計267万6050円が“出所不明”となっている。
さらに、江島議員が代表を務める「自民党山口県参議院選挙区第1支部」の14年分の収支報告書には、県支部連へ「会議費」として143万円の支出が記載されている。やはり同年の県支部連の収支報告書には先ほどのケースと同様、第1支部から「会議費」を受けたとの記載は一切ない。