補選応援で進次郎氏ボヤキ演説 誕生日も駆り出され不満?
「(移動に往復)5時間かけたのに演説時間は10分」――。党内一の人気者が街頭でボヤくことしきりだった。自民党の小泉進次郎衆院議員が14日、与野党激突の衆院北海道5区の応援演説に駆け付けた。
午後6時からの演説場所は5区の大票田、札幌市厚別区内にあるJR千歳線「新札幌駅」の真ん前。「厚別区は野党統一候補の池田真紀氏(43)にリードを許している」(自民選対幹部)という地域をピンポイントでテコ入れした格好だ。
進次郎氏本人は「10分」と言ったが、実際の演説時間は14分間に及んだとはいえ、安保法やTPPなど政権の重要政策には触れずじまい。目立ったのは「きょうの演説はきのう決まった」などボヤキ節ばかり。
“客寄せパンダ”の臨時投入はオール野党の押せ押せムードに焦る安倍官邸の危機感の表れだが、この日はくしくも進次郎氏の35回目のバースデー。誕生日関連の予定をすべてキャンセルしてのトンボ返り演説だっただけに、グチを言いたくなるのも当然?
(取材協力=ジャーナリスト・横田一氏)