強まっていた保守色…新選挙民の5割「比例は自民」の謎

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「あれっ?」と首をひねった人もいるだろう。6日、読売新聞が発表した参院選の情勢調査。比例選で支持する政党を問うたところ、新たに選挙民となる18、19歳の5割近くが自民党を支持、与党の支持者は半数以上に上るという。

 若者といえば、安保法に反対する「SEALDs」(シールズ)のように“反体制運動”の旗手として戦うイメージがあるが、どっこい保守色を強めているわけだ。なぜこうなるのか?

「21世紀になってから若者は保守化しているのです」とは世論調査に詳しい明大教授の井田正道氏(計量政治学)だ。

「2001年の小泉政権発足のころから、若者が政治に無関心かつ保守的になってきました。その裏にあるのは満足感。内閣府の『国民生活に関する世論調査』でも分かるように若者は今の生活への満足度が高い。世の中を大きく変えようという意識は希薄です。そのことは18歳、19歳の若者も同じ。シールズが政府にノーを突きつけている姿を見て、びっくりしたほどです」

 1970年代や80年代は太平洋戦争が終わって20~30年で、まだ戦争に対する危機感が強かったが、今の若者は「そう簡単に戦争は起きないよ」と楽観視しているのだという。

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