鈴木宣弘
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鈴木宣弘東京大学教授

1958年、三重県生まれ。82年東大農学部卒。農水省、九州大学教授を経て、06年から東大教授。専門は農業経済学。「食の戦争」(文芸春秋)、「悪夢の食卓」(角川書店)など著書多数。

TPPのウソ<8> 国会決議守らず米国に大幅譲歩のアリ地獄

公開日: 更新日:

「農産物関税」のみならず、政権公約や国会決議で、TPP交渉において守るべき国益とされた「食の安全」「医療」「自動車などの非関税措置」についても、全滅である。

 日本が譲歩したものを少し挙げてみる。

●自動車の安全基準の緩和
●軽自動車税の増税
●自由診療の拡大
●薬価公定制の見直し
●かんぽ生命のがん保険非参入
●全国2万戸の郵便局窓口での米系A社の保険販売
●BSE(牛海綿状脳症)
●ポストハーベスト農薬(防かび剤)など食品の安全基準の緩和
●ISDS条項への賛成

 いずれも、日本のTPP交渉参加を認めてもらうための米国に対する「入場料」交渉や、参加後の日米並行協議の場で日本側が“自主的”に譲歩した。米国の要求を満たすことが優先され、国民と約束した決議は、早くから全面的に破綻していた。

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