同じ東ガス工場跡地なのに…小学校NOで市場OKの奇っ怪

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 汚染された土地を“定価”で買ったのはなぜか――豊洲市場の用地購入の闇は晴れない。新たな汚染が発覚していく過程で、立ち止まる機会はなかったのか。実は、豊洲市場とは対照的な事例がある。東京・港区もかつて、小学校用地として、豊洲市場と同様に東京ガスの工場跡地の取得を検討したが、有害物質が検出されたため、取得を諦めていたのだ。

 港区の田町駅近くの「芝浦・港南」地区では、マンション建設が急ピッチで進み、約10年前から人口が急増。小学校不足が深刻化していた。そのため、区は区立芝浦小学校の建て替え用地として、付近の東京ガス工場跡地に目をつけ、2006年から取得交渉を進めていた。

 ところが、07年1月、当地の土壌から環境基準の1900倍のシアン、同620倍のベンゼンなどが検出された。区は、土壌の安全性を確保するまで時間がかかることを懸念し、同3月、取得を断念したのだ。区の学校整備担当課は「当時、有害物質が検出された場所に小学校を建てるのはいかがなものか、という意見があった」と明かした。

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