小池氏&松井氏と理念一致 前原氏に“カジノで共闘”の目
21日の民進党代表選の共同記者会見。カジノを含むIR(統合型リゾート施設)への対応を問われ、枝野元官房長官は「徹底的に反対する方向で党内をまとめたい」と断言したが、前原元外相は「自分の意見はいったん控えて、党内をまとめることをしっかり行いたい」と含みタップリだった。
それもそのはずだ。前原は国交相時代の2009年、溝畑宏観光庁長官(当時)にIRの研究を指示。きのうの会見でも「私が先陣を切った」と懐かしがった。超党派の“カジノ議連”では、副会長を務め、本音はバリバリのカジノ推進派なのである。
カジノ推進派と言えば、大阪府の松井一郎知事が、25年大阪万博の予定会場「夢洲」にカジノ誘致を目指している。昨年末には、カジノ推進法案に慎重だった民進党を「バカな政党だ」とこき下ろすほど、カジノに“熱い思い”を持っている。
小池百合子都知事も、衆院議員時代はカジノ議連のメンバーに名を連ね、知事就任後も「(東京に)さらに魅力をつけるため、その(施策の)中にはIRがあってもいいと思ってるんですね」など、カジノには前向きだ。