稲嶺市長のパンダ誘致公約 自公は税金のムダ批判も空回り
告示まで1週間を切り、大接戦が伝えられる沖縄・名護市長選の争点に“パンダ誘致”が急浮上した。3選を目指す現職の稲嶺進市長が8日の会見で公約のひとつに掲げたためだ。これに自公推薦の新人で前市議の渡具知武豊氏の陣営が猛反発している。
「渡具知陣営はミニ集会などで、『パンダを誘致するとレンタル料やエサ代などに1頭で年間3億円もの維持費がかかる。市の財政破綻につながりかねない』と訴えています。渡具知さんの支持者も『パンダにササを食べさせる税金があるなら他に優先させる政策があるはず』と憤っていました」(現地記者)
稲嶺市長は名護市内の動植物園「ネオパークオキナワ」にパンダを誘致し、「大きな観光資源として整備したい」と意欲満々。上野公園で誕生した「シャンシャン」の人気に便乗した思いつきにも見えるが、日中友好のために沖縄県と綿密に打ち合わせを重ねてきた肝いりの観光誘致策だという。名護市は県や地元経済界と連携し、市の財政負担も最小限に抑える方針のようだ。
■最大の関心事はやっぱり辺野古移設問題