有森隆
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有森隆ジャーナリスト

 30年余、全国紙で経済記者。豊富な人脈を生かし、取材・執筆活動中。「カルロス・ゴーン『経営神話』の自壊」(「月刊現代」2004年9月号)、「C・ゴーン『植民地・日産』の次の獲物(ターゲット)」(同09年1月号=最終号)などを執筆。ゴーン会長の欺瞞性を鋭い筆致でえぐり出した。この仕事ぶりが、今、再び脚光を浴びている。

森永製菓<下>「大森永」の誕生を阻むドンたちの根深い確執

公開日:

 森永製菓と森永乳業の経営統合が幻となった。

 2017年3月30日、両社は統合の見送りを発表した。製菓と乳業の統合話は今回が初めてではない。

 創業者・森永太一郎の孫の剛太(現・会長)は1997年、松崎昭雄(現・相談役)の後を継いで森永製菓の6代目社長に就いた。創業家直系の3代目は統合への意欲を隠さなかった。

 2008年12月、製菓と乳業の統合交渉が報じられた。明治製菓と明治乳業の統合が発表された直後だった。いよいよ「大森永」の誕生かと受け止められた。しかし、統合交渉は進展しなかった。食品業界は、両社の根深い確執をあらためて思い知らされた。

 戦後の1949年、製菓の乳業部門が分離して森永乳業が発足した。現在も、製菓は乳業の10・5%の株式を保有する筆頭株主だが、両社の関係は微妙だ。

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