安倍政治と無縁とは思えない 「老人は邪魔者」の社会風潮

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 そして「COPDの人は、たばこを若い時にものすごくのんでいた。だから、たばこはひどいね」と笑顔を浮かべ、患者を死に至らしめたのは、たばこが原因と問題をスリ替えるような発言まで飛び出した。院長は終末期の高齢患者を多く扱っていたため患者の死には慣れっこなのか。それにしても、命の重さを感じられない弁明だった。

■姥捨て感覚の介護放棄も増加の一途

「残念ながら、この先も今回のような事件が相次ぎそうです」と全国介護者支援協議会理事長の上原喜光氏はこう言う。

「小泉政権の頃から、政府は『構造改革』と称し、200床程度の病院の統合を後押し。800床以上の大病院の開設を加速させた一方で、診療報酬は大幅に引き下げ。おかげで200床未満の病院の経営は苦しくなり、今回の病院のように終末期の患者を受け入れ、しのいでいるのが実態です。終末期医療は治すより、痛みなどの緩和が優先。本来、病院は病気を治す場所ですが、死亡届を書くのが仕事のようなものです。今回の病院がそうとは言いませんが、治療しない病院はあり得ないのに、それを百も承知の姥捨て感覚で、親を入院させる“介護放棄”も増えています。特養老人ホームで今回と同じことが起これば、家族はもっと騒ぎ立てたはず。人の命が軽んじられる悲しい世の中です」

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