これがプロ野球?セとパの人気格差に愕然、「現役おしまい」を考える日々が続いた
2003年の春季キャンプは不安いっぱいのスタートだった。02年オフに平井正史とのトレードでオリックスへ移籍が決定。年明けの1月16日、オリックスの入団発表会見で初めて中日以外のユニホームを着た。翌17日には、中日との別れを惜しむように、ナゴヤ球場での合同自主トレに参加。キャンプインの1月31日ギリギリまで汗を流した。
プロ入りしてから16年間、中日しか知らない自分にとって、新天地での立ち居振る舞いに戸惑うこともあった。中日でやってきたスタイルを貫いてもいいのか、監督との確執で移籍してきた自分を受け入れてもらえるのか。気持ちはまるで転職先に初出勤するサラリーマン。それでも「やることは一緒」と割り切って臨むしかなかった。
中日とのオープン戦も妙に緊張した。当時の石毛宏典監督からこんなことを言われた。
「山田さんに挨拶してこい」
確執が生じた山田久志監督とは、言葉を交わすことなく中日を去った。
「何で行かないといけないんですか。必要ないですよ」


















