ラグビーW杯も直撃 建設業界「高力ボルト不足」の異常事態

公開日: 更新日:

■メルカリで“闇”取引 
 
 建設業界が大パニックだ。原因は鉄骨をつなぐ「高力ボルト」不足。高層ビルや橋などの骨組み構築には不可欠だが、五輪会場の建設や都心の再開発ラッシュで膨んだ需要に供給が追い付かず、各地で工事の遅れや中断が相次いでいるのだ。

 通常は1カ月半の納期が昨年夏ごろから遅れ出し、今では6カ月程度まで長期化。国交省が昨秋実施した緊急需給調査では、回答した305社のうち8割が「工期に影響が出ている」と答えた。

 深刻な品薄のため、メルカリなどフリマアプリで高力ボルトが“プレミア価格”で落札されているほど(写真)。なぜ異常事態に陥ったのか。

「リーマン・ショック後の需要減や後継者不足で下請け工場の廃業が相次ぎ、ただでさえ高力ボルトの生産能力が縮小していた上、追い打ちをかけたのが昨年の自然災害です。7月の集中豪雨は下請けが集中する西日本を直撃。9月の北海道地震では室蘭市にある国内有数の工場の操業が一時ストップ。被災地復旧に伴う需要増もあり、供給不足が深刻化したのです。需給ギャップを見誤り、公共事業を無軌道に増やした政府にも大きな責任があります」(建築エコノミスト・森山高至氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大補強でも誤算生じ…V奪回義務の原巨人に燻る“3つの火種”

  2. 2

    菅野圧巻でも小林では G原監督を悩ます炭谷との“相性問題”

  3. 3

    「欅坂46」長濱ねる ファンは感じていた卒業発表の“予兆”

  4. 4

    北が安倍政権を猛批判 米朝破談で逆に日本を「脅威利用」

  5. 5

    私情や保身を優先する愚かさ 野党結集を邪魔する“新6人衆”

  6. 6

    籠池氏が久々の爆弾発言「昭恵付職員が財務省室長と面会」

  7. 7

    テレ朝が異例抜擢 元乃木坂46斎藤ちはるアナの評判と実力

  8. 8

    丸獲得でも変わらず 巨人がOP戦で露呈“広島恐怖症”の重篤

  9. 9

    朝ドラで存在感 元乃木坂46深川麻衣は女優で大成できるか

  10. 10

    「超面白かった」宇多田ヒカルは直撃取材直後にブログ更新

もっと見る