立岩陽一郎
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立岩陽一郎

ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職し、17年からフリーランスとして活動。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「ニュースのタネ」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。ニコニコ動画でも「ファクトチェック・ニッポン」の配信を開始。

調査報道とは 米CBSローウェル・バーグマン記者との対話

公開日: 更新日:

「俺たち記者は、情報提供者を説得して話させる。そしてその内容を検証して、事実なら報じる。今、ジェフリー・ワイガンドは米国史上最大の健康問題を我々に明かした。しかし我々は報じない。なぜか?」

 名優アル・パチーノが厳しい表情でまくしたてる。目の前のテレビ局幹部は圧倒されて口をはさめない。

「彼が言っていることが正しくないからか? 違う。彼が言っていることが正しいからだ。正しいから報じない。たばこ会社からの訴訟が怖いからだ!」

 ジャーナリズムとは何かを問いかける米映画「インサイダー」のワンシーン。大手たばこ会社の役員だったワイガンドが作為的なニコチン中毒の実態を明かした史実に基づく映画だ。

 アル・パチーノが演じたのはローウェル・バーグマン。米CBSテレビの調査報道記者だった。調査報道とは、当局の発表に頼らずジャーナリストが資料を分析するなどして隠された事実を掘り起こすことで、アメリカでは最も価値のある報道とされる。たばこ会社からの訴訟を恐れたCBSテレビはインタビューの放送に当初は難色を示すが、最後は放送する。そして、たばこ会社による健康被害を初めて告発するスクープとなる。

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