金子勝
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金子勝慶応義塾大学経済学部教授

1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院 博士課程単位取得修了。 法政大学経済学部教授を経て。2000年10月より現職。TBS「サンデーモーニング」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』集英社新書(2015年3月)など著書多数。新聞、雑誌にも多数寄稿している。

「中銀バブル」に打つ手なし…異次元緩和“6年4カ月”のツケ

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 一方、欧米の利下げは日本にどのような影響を与えるのか。欧米が利下げをすれば、日本との金利差が縮小し、円高に振れてしまう。しかし、打てる手は限りなく少ない。6年4カ月も異次元緩和を続けた結果、日銀が国債を46%も保有し、国債買い取りは限界だ。実際、日銀は「年間約80兆円をメド」にして国債を買い入れているが、実態は30兆円を割り込んでいる。これ以上、緩和を続けるには、日銀はマイナス金利を深掘りして、国債を額面価格より高く買い取るしかない。しかし、そうなると長期金利が低下して、イールドカーブ(利回り曲線)が寝てしまう。金融機関とくに地銀や信金は利ざやを稼げず経営が苦しくなってしまう。

 少なくとも1年後の東京五輪までに、不動産バブル崩壊のタイミングで金融危機が現実化する可能性が高い。だが、それ以前に安倍は自爆行為を続けている。トランプの言うがままに中国通信機器大手ファーウェイの排除を決め、対中輸出は猛烈に悪化。加えて、対韓輸出規制まで手をつけ、韓国を「ホワイト国」から除外。10月には消費増税と英国のEU離脱が待ち構えている。アベノミクスの限界がいよいよ露呈するだろう。

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