宮田律
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宮田律現代イスラム研究センター理事長

1955年、山梨県甲府市生まれ。83年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。「イラン~世界の火薬庫」(光文社新書)、「物語 イランの歴史」(中公新書)、「イラン革命防衛隊」(武田ランダムハウスジャパン)などの著書がある。近著に「黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル: 「反イラン枢軸」の暗部」(平凡社新書)。

デモで大量死者 イラク混沌の原因はトランプ政権の裏切り

公開日: 更新日:

 イラク・バクダッドで若者たちを中心に反政府暴動が発生している。イラクの若い世代はサダム・フセインの独裁体制後の米軍占領時代の比較的自由になった時代に育ち、ネットなどで情報を得ているが、イラクの現状に強い不満を抱くようになった。10月1日のデモの発生から1週間で100人以上が死亡し、6000人以上が負傷したが、2003年3月のイラク戦争開始後最大規模のデモだ。デモが特に激しいのはバクダッド全800万人の3分の1の人口が集中するサドルシティで、ここには電気や水などの供給がまったく不十分で、また職に就けない若者たちが多い。

 10月1日のデモはバクダッドの中心にあるタハリール広場に向かって開始されたもので平和的に行われ、地方のジーカール、バスラ、ディーワーニーヤ、ワーシトなどでもデモは同時多発的に起こった。治安部隊は放水、催涙ガス、実弾などで鎮圧を図ったが、これがデモ参加者の怒りに火をつけ、デモを暴力的なものにしていった。

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