ダムはムダ!米国ではダムを壊し生態系回復の公共事業進む
長年の付き合いだが、長崎県の川棚町に住む住職がおってな。十数年ぶりに拙僧の寺を訪ねてこられた。何やら、地元の人々と国会に請願のため上京したという。
ちょうど、閻魔堂会議の日じゃったから、ついでに話をしてもらった。
川棚町は佐世保市に隣接しており、町中を南下する川棚川が大村湾に注いでおる。河口から近いところで、小さな支流である石木川が合流する。
問題はこの石木川の上流に、必要のないダムを県が建設しようとしていることじゃ。1962年に無断で測量を開始、地元民の抗議で一度は中止した。72年には、建設の必要が生じた時は、地元と協議し、書面で同意書を作ることになった。ところが、82年になると、機動隊を入れ、強制測量を実施。そして、60年後の今、土地収用法をかざして、住民の土地をダム湖の底に沈めようとしておる。