姫田小夏
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姫田小夏ジャーナリスト

上海財経大学公共経済管理学院・行政管理学修士(MPA)。中国ウオッチは25年超、うち約15年を上海で過ごす。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観」(集広舎)。

中国に芽生えた「自己修正」失敗からの立ち直りの早さの裏

公開日: 更新日:

 武漢が陥った“コロナパニック”から1年が過ぎた。当初、市中の大病院には感染を疑う市民がなだれ込み、院内感染やクラスターが発生し大混乱に陥った。「これで中国も終わりか」と思ったのは筆者だけではなかったが、まったくの誤算となった。

 昨年1月末、「10日間で病院を建設する」という中国の「火神山医院プロジェクト」が報じられたとき、「そんなことできるのか」と多くの日本人があっけにとられた。しかし中国はこれをやってのけ、感染拡大期の全73日にわたり3059人を収容した。医療現場は短期のうちに秩序を取り戻した。中国各地から医療チームや救援物資、そして中国政府が編纂する「診療マニュアル」とともにヒト・モノ・情報の不足を急回復させた。

■「共産党の独裁」だけじゃない

 中国では今なおウイルスとの闘いが続いているが、各地から報告される感染者数はたいてい2ケタ程度で、日本や欧米と比べたら物の数ではない。封じ込め力については「共産党の独裁だから」という理由もあるだろうが、それだけともいえない。シンガポールの学者であるパラグ・カンナ氏は著書「アジアの世紀」で、「中国政府は自己修正がずっとうまくなり、国内外の危機に対処するための政策立案がより速くなった」と指摘しているが、まったくその通りだ。

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