【茨城】与野党対決も「無敗の男」中村喜四郎氏は地元から絶大な人気で盤石
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。(前)は比例で当選。
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【茨城1区】
▲△田所 嘉徳67自前
△▲福島 伸享51無元
元経産官僚の福島氏は「有権者は与党にも野党にも不信感がある」として無所属で国政復帰を目指すが、野党統一候補として戦う。森友問題追及の急先鋒で知られるも、前回は希望の党から出馬し、野党票が割れて落選。
「保守層から共産党まで幅広い支持を受けています。立憲は推薦を見送りましたが、野党がまとまって支援している」(地元関係者)
【茨城2区】
○○額賀福志郎77自前
藤田 幸久71立元
額賀氏は竹下派の元プリンス。影は薄くなる一方だが、13選は堅い。藤田氏は2019年参院選で再選できず、鞍替え。
【茨城3区】
○○葉梨 康弘62自前
梶岡 博樹44立新
岸野 智康27維新
元警察官僚の葉梨氏は森友問題をめぐる国会中継を通じ、“カツラ疑惑”が浮上。全国区に近づいた。守谷市議や県議を務めた梶岡氏とは初対決。
【茨城4区】
○○梶山 弘志66自前
大内久美子72共新
武藤 優子57維新
前経産相の梶山氏の8選で決まり。
42歳対決の軍配は
【茨城5区】
▲△石川 昭政49自前
飯田美弥子61共新
△▲浅野 哲39国(前)
田村 弘49無新
国民民主党と共産党との候補者一本化は失敗。
「国民の玉木代表の『全体主義発言』から一本化の雲行きが怪しくなった」(地元関係者)
元日立製作所研究者の浅野氏は日立労組出身の組織内候補。
【茨城6区】
△△国光 文乃42自前
▲▲青山 大人42立(前)
関 秀行56N新
厚労省出身で医系技官だった国光氏は地縁はないが、丹羽雄哉元厚相の地盤を引き継いだ。新型コロナウイルス関連のテレビ出演も多く知名度アップ。青山氏は土浦市選出の元県議で、丹羽氏の元秘書。前回は希望の党から出て比例復活し、国政に転じた。共産が最終調整で候補を取り下げ、大接戦。42歳対決の軍配はいかに。
【茨城7区】
永岡 桂子67自(前)
○○中村喜四郎72立前
水梨 伸晃42維新
保守分裂から与野党対決に構図が変わった。「無敗の男」と呼ばれる中村氏は26年ぶりに主要政党入り。表向き公明党の支援を得られないが、「地元での人気は絶大。15選は間違いない」(地元メディア関係者)。