地方議員、軍隊、宗教界…ロシア相次ぎ「反プーチン」のノロシ上がる
ロシアの地方議会、軍隊、宗教界から相次いで「反プーチン」のノロシが上げられている。
ロシア極東の沿海地方の議会で27日、野党・共産党の議員が、ウクライナでの軍事作戦の中止を訴えた。議会での反戦表明は異例中の異例だ。
この議員は議場で読み上げたプーチン大統領宛ての声明で、ウクライナで死亡した兵士に触れて「軍事作戦をやめなければ、さらに多くの孤児が生まれる」と強調。「わが国に大きく貢献できたであろう若者が障害者になっている」「軍事的手段での成功は不可能」として即時停戦を訴えた。
また、26日のインタファクス通信によると、ロシア兵115人がウクライナへの派遣を拒否し、除隊処分に。英国防省によれば、ロシア軍はウクライナ侵攻で約1万5000人の兵士を失い、人員や兵器の不足に直面。ロシア上下両院は25日、40歳までだった志願兵の年齢制限を撤廃する改正法案を可決した。
さらに、ロシア正教会の傘下にあったウクライナのキリスト教東方正教会が27日、ロシアのウクライナ侵攻に反発し、関係断絶を発表。「戦争は神の教えに反する」と強調し、停戦交渉の継続を訴えた。